【時計が読めない大人の必需品】Apple Watchが私の「専属執事」になる!数字を見ずに時間を知る魔法の設定

はじめまして、管理人のりゅうぞうです。 このブログに辿り着いてくださり、本当にありがとうございます。
今日は、少しだけ私の話をさせてください。 私は現在、38歳。妻と子供一人と暮らしています。 そして、私には**自閉スペクトラム症(ASD)と限局性学習症(SLD)**という2つの障がいがあります。
私が自分の障がいに気づいたのは、27歳の時でした。 それまでの20数年間は、まさに「暗闇の中で手探りをしている」ような感覚でした。周りの人と同じように努力しているはずなのに、なぜかうまくいかない。 「自分はダメな人間なんだろうか」 「ただの努力不足なんだろうか」 そうやって自分を責め続ける日々を送っていました。
27歳で診断名がついた時、正直なところショックよりも、「やっと理由がわかった」という安堵感の方が大きかったことを覚えています。それは、私が「私として生きていく」ための再スタートの瞬間でもありました。
そんな不器用な私が、社会生活を送る上で「これがないと生きていけない」と断言できるアイテムがあります。 それが、Apple Watchです。
「え? Apple Watchって、通知が来たり運動記録をつけるアレでしょ?」 「ガジェット好きのおもちゃじゃないの?」
そう思われるかもしれません。でも、私のような発達障害を持つ人間にとって、Apple Watchは単なる時計ではありません。 私の苦手なことをカバーし、社会的な信用を守ってくれる「専属執事」なのです。
今回は、特に「時間の感覚」や「時計を読むこと(時間の計算)」に苦手意識を持つ方に向けて、私が実践しているApple Watchの設定術をご紹介します。
これを読めば、きっとあなたも「時間への恐怖」が少し和らぐはずです。
なぜ、私たちは「時間」に失敗してしまうのか?
まず、私たちの「苦手」の正体について少し整理してみましょう。 私にはASD(自閉スペクトラム症)の特性として「過集中」があり、SLD(限局性学習症)の特性として「計算の苦手さ」があります。
これが組み合わさると、日常で何が起きるか。
- 時間の逆算ができない 「13時から会議だから、12時50分には移動して…」という計算が、頭の中で瞬時にできません。時計の針を見ても、それが「あと何分なのか」という量として実感できないのです。
- 過集中による「時間感覚の消失」 一度作業に没頭すると、周囲の音が聞こえなくなるほど集中してしまいます。気づけば数時間が経過しており、大事な約束をすっぽかしてしまうこともありました。
- アラーム音への不快感 スマホのアラームをかければいい、と思いますよね? でも、聴覚過敏がある私にとって、突然鳴り響く「ピピピピ!」という電子音は、心臓が止まるほど不快で、パニックの原因になります。だから、つい音を消してしまい、結局気づかない…。
「悪気はないのに、遅刻をしてしまう」 「約束を守れない自分に、また自己嫌悪する」
この負のループを断ち切ってくれたのが、Apple Watchの「ハプティック(触覚フィードバック)」という機能でした。
視覚や聴覚ではなく「触覚」で時間を知る
私が提案したいのは、「時計を見ない」時間管理術です。 時計が読めないなら、読まなければいい。音が嫌なら、聞かなければいい。 その代わりに、手首をトントンと叩いてもらうのです。
Apple Watchには「Taptic Engine(タプティックエンジン)」という、非常に繊細な振動を生み出す機能が内蔵されています。これが、まるで誰かに指で「ねえねえ」と手首を叩かれたような、自然な感触を伝えてくれます。
私が実践している設定は大きく分けて2つです。
1.カレンダー連携で「10分前の執事」を雇う
これが私の命綱です。 iPhoneのカレンダーに予定を入れる際、必ず「通知:10分前」を設定します。これだけなら普通ですが、重要なのはApple Watch側での通知設定です。
Apple Watchの設定で、カレンダーの通知を「目立つ触覚」に設定しておきます。
するとどうなるか。 会議や出発の10分前になると、手首が「トントントン、トントントン」と強めに、でも優しく叩かれます。
音は鳴りません。光もしません。 ただ、手首に確実な「合図」が送られてきます。
作業に没頭している時、視覚情報はシャットアウトされがちです。聴覚も、ノイズキャンセリングイヤホンをしていれば届きません。 でも、「皮膚感覚」は遮断されにくいのです。
「はっ! 執事(Apple Watch)が呼んでいる!」
手首を叩かれた瞬間、過集中から現実に引き戻されます。 「あと10分ある」と分かれば、作業を保存し、トイレに行き、心を落ち着けてから移動できます。
この「10分前」というのが絶妙です。 遅刻してから気づくのではなく、「準備をする余裕がある時間」に、物理的に肩を叩いてもらえる安心感。 これにより、私は会議のすっぽかしや遅刻を劇的に減らすことができました。
2.画面を見ずに時刻を知る「Taptic Time」
もう一つ、あまり知られていないけれど、視覚障害や学習障害の方に猛烈におすすめしたい機能があります。 それが「Taptic Time(タプティックタイム)」です。
これは、文字盤を指で押さえておくと、振動の回数で時間を教えてくれる機能です。
例えば、「10時30分」の場合。
- まず、長く「ブーッ」と1回振動します(これが10時間を意味します)。
- 次に、短く「トントントン」と3回振動します(これが30分を意味します)。
画面を見る必要すらありません。 会議中や電車の中、あるいは夜中に目が覚めた時。 そっと画面に指を置くだけで、振動が時間を教えてくれます。
数字の「10:30」という文字情報から意味を読み取るのが苦手な私にとって、この「振動の回数=時間の量」として体に伝わってくる感覚は、非常に分かりやすいのです。
Apple Watchは「投資」である
正直に言います。Apple Watchは安くありません。 最新モデルなら数万円、高いものでは10万円近くします。 「時計にそんなにお金はかけられない」と思われる方もいるでしょう。
私も投資(資産運用)が趣味の一つですから、無駄な出費には敏感です。 しかし、私はあえて断言します。 当事者にとってのApple Watchは、最もコストパフォーマンスの高い「自己投資」です。
考えてみてください。 遅刻をして信用を失うコスト。 「またやってしまった」と自分を責めて、うつ状態になり、仕事ができなくなるコスト。 家族に「なんで時間も守れないの!」と怒られ、関係が悪化するコスト。
これらは、お金には代えられない損失です。
もし、数万円のデバイスを腕に巻くだけで、 「遅刻をしない自分」 「約束を守れる自分」 「心に余裕がある自分」 が手に入るとしたら?
それは、決して高い買い物ではないはずです。 私は資産の9割を株式で運用していますが、Apple Watchへの出費は、どんな優良株よりも確実に「日々の生活の質(QOL)」という配当を生み出してくれています。
設定は驚くほど簡単です
では、実際に私の「執事設定」を再現する方法を簡単にお伝えします。 難しくありません。一度設定すれば、あとはずっとあなたを助けてくれます。
【手順1:カレンダーの通知設定】
- iPhoneの「Watch」アプリを開きます。
- 「通知」→「カレンダー」を選びます。
- 「iPhoneを反映」ではなく「カスタム」を選びます。
- 「予定の通知」をオンにし、「サウンド」をオフ、「触覚」をオンにします。
【手順2:Taptic Timeの設定】
- Apple Watchの「設定(歯車マーク)」を開きます。
- 「時計」を選びます。
- 「Taptic Time」をオンにします。
- 「数字」または「簡潔」を選びます(私は直感的な「数字」が好きです)。
たったこれだけです。 これだけで、あなたの腕には、文句ひとつ言わずに時間を教えてくれる、優秀なパートナーが常駐することになります。
最後に:あなたは一人じゃない
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
障がいがあるからといって、全てをあきらめる必要はありません。 もちろん、苦手なことはあります。私のように、簡単な計算ができなかったり、空気が読めなかったり。 でも、テクノロジーの力を少し借りることで、その「苦手」を「なんとかなる」レベルまで引き上げることはできます。
私がブログを書く理由はただ一つ。 「あなたは一人じゃない」と伝えたいからです。
かつての私のように、診断がつかずに苦しんでいる方。 診断されて間もなく、どう生きていけばいいか戸惑っている方。 そして、そんな当事者を支えるご家族の方へ。
私のこの小さな工夫が、あなたの肩の荷を少しでも軽くするヒントになれば、これほど嬉しいことはありません。
Apple Watchという「執事」と共に、少しだけ生きやすい明日を迎えてみませんか?
不器用な管理人のりゅうぞうでした。また、このブログでお会いしましょう。








