はじめまして、りゅうぞうと申します。 このブログに辿り着いてくださり、本当にありがとうございます。

まずは少しだけ、私の話をさせてください。 私は現在38歳。妻と子供の3人暮らしで、自閉スペクトラム症(ASD)限局性学習症(SLD)という2つの障がいを持って生活しています。

私が診断を受けたのは27歳の時でした。それまでの20数年間は、まさに「暗闇の中で手探りをしている」ような感覚。「周りと同じように努力しているはずなのに、なぜかうまくいかない」「自分はダメな人間なんだろうか」……そんな自責の念に押しつぶされそうな日々を送っていました。

特に私を苦しめたのが、SLDの特性である「計算が極端に苦手」という点です。 スーパーのレジでお釣りの計算ができない。家計簿をつけようとしても数字が並ぶだけで頭が真っ白になる。 「お金の管理なんて、自分には一生無理だ」と諦めていました。

でも、今は違います。 苦手なことは文明の利器(ツール)に任せ、使える制度はフル活用する。そうやって思考を切り替えたことで、将来への漠然とした不安はずいぶん減りました。

今日は、そんな不器用な私が実践している「障害者割引の活用術」と、そこで浮いたお金を「計算せずに増やす方法」について、包み隠さずお話しします。

「難しいことはわからない」 「投資なんて怖くてできない」

そう思っているあなたにこそ、読んでほしい内容です。


障害者割引は「申し訳ないもの」ではありません

本題に入る前に、一つだけ共有したい心構えがあります。 みなさんは、障害者割引を使うときに「なんだか申し訳ない」と感じたことはありませんか?

私は最初、そう感じていました。「自分なんかが安くしてもらっていいのだろうか」と。 しかし、これは間違いです。

私たちには、社会生活を送る上で目に見えないコスト(負担)がかかっています。 移動に時間がかかる、特定の環境でないと働けない、通院費がかさむ……。障害者割引は、そうした「生きづらさというハンディキャップ」を埋めるための正当な権利です。

まずは堂々と、この権利を行使しましょう。それが、あなたとご家族の生活を守る第一歩になります。


【保存版】ASDの私がリアルに活用している割引リスト

ここでは、私が実際に活用し、「これは生活が変わった!」と実感している割引制度をご紹介します。単なる節約ではなく、「ASD/SLDの特性を持つ私にとって、どう役立っているか」という視点で解説します。

1. 交通機関の割引(JR・バス・タクシー)

これは王道ですが、最も効果が大きいです。 多くの交通機関で運賃が半額になります。

  • ASD的メリット: 私は急な予定変更や、混雑した空間が苦手です。割引があることで、「無理ならタクシーを使おう」「空いている特急を使おう」という選択肢(逃げ道)が生まれます。これが精神安定剤になります。
  • おすすめツール:ミライロID 障害者手帳をいちいちカバンから取り出すのは、手先が不器用な私にとってストレスでした。スマホアプリ「ミライロID」なら、スマホ画面を見せるだけ。これだけで外出のハードルがグッと下がります。

2. 美術館・博物館・映画館

多くの施設で、本人と介助者(同伴者1名)が無料、または割引になります。

  • ASD的メリット: 静かな美術館や博物館は、情報の過多で疲れた脳を休める「避難所」として最適です。無料で入れる場所があれば、街中でパニックになりそうな時、すぐに駆け込めるセーフティネットになります。

3. 公共料金・税金の減免

これは「申請しないと損」な項目です。

  • 所得税・住民税の障害者控除: 年末調整や確定申告で申請します。年間数万円〜十数万円単位で手取りが変わります。
  • 携帯電話料金: 各キャリアに障害者割引プランがあります。
  • NHK受信料: 全額または半額免除の対象になる場合があります。

計算できない私でもできた!浮いたお金の「行き先」を作る

さて、ここからが本題です。 割引で月々数千円、あるいは税金控除で年間数万円が「浮いた」とします。

通常なら「ラッキー!」と使ってしまうか、銀行口座に入れたまま忘れ去られるでしょう。 しかし、私はここで「投資」という選択肢を提案します。

「えっ、りゅうぞうさん、計算が苦手なんでしょ? 投資なんて無理じゃない?」

そう思われたかもしれません。 逆です。計算ができないからこそ、投資信託の「積立」が最強なのです。

なぜ、SLDの私に「投資」が向いていたのか

私がやっているのは、個別株の売買(デイトレード)ではありません。チャートを見たり、企業の決算書を読んで電卓を叩く……そんなことはSLDの私には不可能です。

私が実践しているのは、以下のたった一つのルールです。

「障害者割引で浮いたと想定される金額を、毎月自動で投資信託に引き落とす設定にする」

これだけです。一度設定したら、あとは何もしません。これを**「ほったらかし投資」**と呼びます。

具体的なステップ

  1. 浮いた金額を「ざっくり」見積もる
    • 携帯代割引:約1,500円
    • バス・電車代割引:約2,000円
    • 税金控除分(月割り):約3,000円
    • 合計:約6,500円 ※計算が苦手な人は、パートナーや支援者の方と一緒に「ざっくり」出してみてください。
  2. 新NISA口座を開設する ネット証券(楽天証券やSBI証券など)が画面が見やすくておすすめです。対面だと営業トークに丸め込まれてしまうリスクがあるので、ASDの私はネット一択でした。
  3. クレジットカード積立を設定する 毎月「6,500円」を自動で積み立てる設定にします。銘柄は、世界中の企業に分散投資してくれる「全世界株式(オール・カントリー)」などが人気です。これ一本で、世界経済の成長に乗っかることができます。

これが「心の安定」に繋がる理由

私たち障害者にとって、将来のお金の不安は健常者以上に切実です。 「働けなくなったらどうしよう」「親がいなくなったらどうしよう」。

しかし、月々数千円でも投資に回し、それが長い時間をかけて育っていく様子(資産残高)をスマホで確認できると、不思議と「自分には味方がいる」という感覚になります。

計算ができなくても、細かい分析ができなくても、「時間」を味方につけることは誰にでも平等にできるのです。


投資は「お金」だけでなく「自信」を増やす

私が投資を始めて一番良かったことは、資産が増えたこと以上に「自分でも未来への準備ができている」という自信がついたことです。

かつて私は、「自分は社会のお荷物だ」と感じていました。 でも、割引制度を利用して社会的なハンディを補い、浮いたお金を経済活動(投資)に回す。 これは立派な「お金の循環」であり、社会参加の形だと私は思っています。

注意点:無理は禁物です

もちろん、投資にはリスクがあります。元本が割れることもあります。 だからこそ、生活費を削ってやるのではなく、あくまで「割引制度で浮いたお金(本来なかったはずのお金)」でやることが大切です。これなら、万が一減っても生活へのダメージは最小限です。


まとめ:あなたは一人じゃない

最後に、要点をまとめます。

  1. 障害者割引は堂々と使う:それはあなたの権利であり、社会生活を営むためのツールです。
  2. ミライロIDなどを活用:ASD・SLDの特性に合ったツールで、ストレスフリーに。
  3. 浮いたお金は「使わず」に「回す」:計算不要の「自動積立」で、将来の安心を買う。
  4. 自分を責めない:できないことは仕組みに任せて、できることに目を向ける。

診断を受けたあの日、私は安堵と共に「これからどう生きていこう」という不安に包まれていました。 もし、今あなたが同じような不安の中にいるのなら、私はこう伝えたいです。

「大丈夫。工夫次第で、私たちはもっと自由に生きられる」

計算ができなくても、空気が読めなくても、自分らしい方法で人生を積み上げていくことはできます。 このブログが、その小さなヒントになれば嬉しいです。

不器用な私ですが、これからも一緒に「自分らしい生き方」を探していきましょう。 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。