「NO」と言えない私の、鉄壁の勧誘撃退法 ~電話に出ない・インターホンは無視する~ ASD当事者が編み出した”戦わない防衛術”

断れない自分が、いちばん怖かった
「すみません、結構です」
たった一言が、どうしても言えない。
電話口で延々と話を聞いてしまう。玄関先で30分も立ち話をしてしまう。気づいたら、必要のない契約書にハンコを押している——。
同じ経験、ありませんか?
はじめまして、りゅうぞうです。38歳、妻と子供が一人ずついます。そして、自閉スペクトラム症(ASD)と限局性学習症(SLD)という2つの障がいを持って生活しています。
先に結論を言います。
私は「NO」と言えるようになるのを諦めました。
その代わり、**「NOと言う場面を作らない」**という戦略に切り替えたんです。
電話には出ない。インターホンは基本無視。これだけで、私の生活は劇的に平和になりました。
「そんな極端な……」と思いますか?
でもね、この方法のおかげで、私は詐欺や悪質な勧誘に一度も引っかからず、コツコツと3,400万円の資産を築くことができました。計算が大の苦手な私が、です。
今日は、断れない私たちが「戦わずして勝つ」ための、超実践的な防衛術をお伝えします。
なぜ私たちは「NO」が言えないのか ~ASD特性と断れない心理の関係~
「空気を読む」の逆バージョンが起きている
ASDの特性として「空気が読めない」とよく言われますよね。
でも実は、**「空気を読みすぎて動けなくなる」**タイプも多いんです。私がまさにそうでした。
相手の期待を裏切ることへの恐怖。断ったら嫌われるかもしれないという不安。そして、「普通の人は断れるはずなのに、なぜ自分はできないのか」という自己否定のループ。
これ、めちゃくちゃ消耗するんですよ。
私の「断れなかった」黒歴史
恥ずかしい話をします。
20代前半、私は新聞の訪問販売で3紙同時契約をしたことがあります。
読売、朝日、毎日。毎朝3紙が届く異常事態。もちろん読みきれるわけがない。でも、断れなかった。営業マンが「他社より安くしますから」と言うたびに、「じゃあ……お願いします」と言ってしまった。
月の新聞代だけで1万円超え。一人暮らしの若者には痛い出費でした。
さらに情けないのが、解約の電話すらできなかったこと。「解約したいです」と言うのが怖くて、結局半年以上そのまま。お金も、新聞も、どんどん溜まっていきました。
【コラム】断れない人が狙われる理由
ここで少し専門的な話をします。
悪質な勧誘業者は、「押しに弱い人」を見分ける訓練を受けていることがあります。最初の反応、声のトーン、断り方の弱さ——これらを瞬時に判断して、「この人は押せばいける」と踏んでくるんです。
つまり、私たちのような「断れない人」は、最初から狙われやすいターゲットなんです。
だからこそ、「戦わない」という選択が重要になります。
りゅうぞう式・鉄壁の勧誘撃退マイルール
電話には基本出ない(留守電常時設定)
私のスマホは、知らない番号からの着信は100%出ません。
これ、最初は「大事な電話だったらどうしよう」と不安でした。でも考えてみてください。本当に大事な用件なら、留守電を残すか、SMSで連絡してきますよね?
実際、この設定にしてから3年以上経ちますが、困ったことは一度もありません。
逆に、留守電に残っていた「至急折り返しください」系のメッセージを調べたら、9割以上が営業電話でした。「至急」なんて大嘘なんですよ。
具体的な設定方法
iPhoneの場合:
- 設定 → 電話 → 「不明な発信者を消音」をオン
- 連絡先に登録していない番号は自動で消音されます
Androidの場合:
- 電話アプリ → 設定 → 「発信者番号とスパム」→ スパムフィルタをオン
- 機種によって異なりますが、大体似た機能があります
ルール2:インターホンは映像確認してから対応
我が家のインターホンはモニター付きです。これ、絶対にケチらないでほしいです。
知らない人が映っていたら、出ません。宅配便ならユニフォームでわかりますし、事前に届く通知も来ますよね。それ以外は、基本的に「居留守」です。
「居留守って失礼じゃない?」と思うかもしれません。
でもね、アポなしで訪問してくる方がよっぽど失礼じゃないですか?
現代社会では、事前連絡なしの訪問は基本的にNGというのが常識になりつつあります。私たちが遠慮する必要はありません。
ルール3:「考えます」は禁句。代わりに「無理です」
これは直接対面してしまった時の、最後の砦です。
「考えます」「検討します」は絶対に言わない。
なぜなら、これは相手にとって「脈あり」のサインだからです。「考えます」と言った瞬間、後日また連絡が来ます。それも、もっとしつこく。
代わりに使うのは、「無理です」の一言。
「なぜ無理なんですか?」と聞かれても、「無理なものは無理です」で押し通す。理由を説明する必要はありません。説明しようとするから、付け入る隙を与えてしまうんです。
テクノロジーに頼ろう ~便利なツールとアプリ~
迷惑電話ブロックアプリ「Whoscall」
台湾発の迷惑電話対策アプリで、日本でも多くのユーザーに使われています。
主な機能:
- 電話がかかってきた瞬間に、相手が「営業」「詐欺の可能性あり」などと表示される
- 迷惑電話データベースが常に更新される
- 無料版でも基本機能は使える(プレミアム版は月額約300円)
私はこれを導入してから、「出るべきか迷う」というストレスがゼロになりました。
スマートドアベル「Ring」シリーズ
Amazonが販売しているスマートドアベル。価格は約8,000円~18,000円程度。
何がすごいかというと:
- スマホで映像確認ができる
- 外出先からでも「どなたですか?」と応答できる
- 録画機能があるので、不審者の証拠も残せる
直接対面しなくても対応できるので、「対面すると断れなくなる」私たちにはぴったりです。
固定電話を解約するという選択
これは少し過激に聞こえるかもしれませんが、固定電話を持たないのも一つの手です。
正直、2025年の今、固定電話がないと困る場面ってほとんどありませんよね。学校の連絡も、病院の予約も、全部スマホでできます。
そして、迷惑電話の9割以上は固定電話にかかってくるというデータもあります。
我が家は数年前に固定電話を解約しました。結果、勧誘電話は激減。通信費も月2,000円くらい節約できています。
「防衛術」がもたらした思わぬ副産物 ~資産を守る習慣へ~
断らなくていい仕組みが、お金を守る
ここで少し意外な話をします。
この「勧誘撃退法」を徹底するようになってから、お金の流出が目に見えて減りました。
考えてみれば当然なんです。
不要な保険、必要のないサブスク、衝動的な寄付——「断れない」性格の人は、これらにどんどんお金を吸い取られていきます。でも、そもそも勧誘を受けなければ、断る必要もない。お金も出ていかない。
私が計算が苦手でありながら3,400万円の資産を築けた理由の一つは、間違いなく**「余計な支出を入口でブロックする仕組み」**を作ったからです。
【実体験】銀行の投資信託勧誘を断れなかった過去
これも黒歴史です。
20代前半、メインバンクの窓口で投資信託を勧められました。
「老後のために……」「今なら手数料キャンペーン中で……」
結局、よくわからないまま200万円分の投資信託を購入。手数料が3%もかかる、いわゆる「ぼったくり商品」でした。
後から調べて愕然としました。ネット証券なら、手数料0.1%以下の類似商品があったんです。その差、約6万円。断れなかったせいで、6万円をドブに捨てたようなものです。
この経験から、私は「対面での金融商品の勧誘は全て断る」というルールを追加しました。
それでも罪悪感を感じるあなたへ ~「自分を守る」は悪いことじゃない~
「冷たい人」と思われても構わない
「居留守って失礼じゃない?」 「電話に出ないなんて、社会人として……」
こういう声が聞こえてくる気がして、最初は罪悪感がありました。
でもね、私たちには自分を守る権利があります。
診断がついてから11年。私が学んだことがあります。それは、「普通」に合わせようとして消耗するより、自分に合った方法を見つける方がずっと大事だということ。
断れないなら、断らなくていい仕組みを作ればいい。それだけのことです。
あなたは「ダメな人」じゃない
かつての私は、「断れない自分」を責め続けていました。
「なんでこんな簡単なことができないんだろう」 「みんな普通にやってるのに」
でも、27歳で障がいの診断を受けて、ようやくわかりました。これは「努力不足」じゃなく、「脳の特性」なんだと。
だったら、特性に逆らうんじゃなく、特性に合わせた戦略を立てればいい。
電話に出ないことも、インターホンを無視することも、自分を守るための立派な戦略です。
まとめ:「戦わない」という最強の戦い方
最後に、今日のポイントをまとめます。
りゅうぞう式・鉄壁の勧誘撃退マイルール:
- ✅ 電話は知らない番号に出ない(留守電常時設定)
- ✅ インターホンは映像確認してから対応
- ✅ 「考えます」は禁句、「無理です」で終わらせる
- ✅ テクノロジー(アプリ・スマートドアベル)を積極活用
- ✅ 固定電話の解約も選択肢に入れる
これらは全て、「NOと言えない自分」を責めるのではなく、受け入れた上での対策です。
私たちは「普通」になる必要はありません。自分なりの方法で、自分を守れればいい。
あなたは一人じゃありません。
同じように断れなくて苦しんでいる人が、きっとたくさんいます。このブログが、そんなあなたの「暮らしの攻略本」になれたら、こんなに嬉しいことはありません。
不器用な私ですが、これからもゆっくり発信を続けていきます。
どうぞ、ゆっくりしていってくださいね。







