【書くのが苦手な私の救世主】SLD(学習障害)の壁を壊した「AIボイスレコーダー」と、38歳で見つけた新しい生き方
こんにちは、管理人のりゅうぞうです。
突然ですが、あなたは「書きたいことは頭の中に溢れているのに、文字にしようとすると手が止まってしまう」という経験はありませんか?
あるいは、計算や文字を書くことが極端に苦手で、「自分はなんでこんなにダメなんだろう」と落ち込んだ夜はないでしょうか。
もし、あなたが今、そんな苦しみの中にいるなら、この記事はきっとあなたのためのものです。
私は現在38歳。妻と子供一人と暮らしています。そして、自閉スペクトラム症(ASD)と限局性学習症(SLD)という2つの特性を持っています。
今日は、書くことが何よりも苦手だった私が、ブログを通じて言葉を紡げるようになった「魔法のようなツール」と、そこに辿り着くまでの心の軌跡についてお話しさせてください。
27歳まで、私は「暗闇」の中にいました
本題のツールの話に入る前に、少しだけ私の過去の話を聞いてください。
私が自分の障がいに気づいたのは、27歳の時でした。 それまでの20数年間は、まさに「暗闇の中で手探りをしている」ような感覚でした。
周りの人と同じように努力しているはずなのに、なぜかうまくいかない。 特に「書くこと」と「計算すること」は、私にとって高い高い壁でした。
「もっと集中すればできるはずだ」 「みんなができていることができないのは、甘えだ」
そうやって自分を責め続け、傷だらけになりながら生きていました。 だからこそ、27歳で医師から診断名がついた時、私はショックを受けるどころか、深い安堵感に包まれました。
「やっと、理由がわかった」
それは、私が「できない自分」を責めるのをやめ、「私として生きていく」ための再スタートの瞬間でもありました。
障がいがあるからといって、すべてができないわけではありません。でも、苦手なことは確実にあります。私の場合、それは読み書きや計算でした。
しかし、時代は進化しました。 私のこの「苦手」を、驚くべき方法でカバーしてくれるテクノロジーに出会ったのです。
書くのが苦手な私の救世主「AIボイスレコーダー」
私が今、こうしてブログを書けている理由。それは、私の努力根性ではありません。 「AIボイスレコーダー」という相棒に出会ったからです。
SLDの特性を持つ方の中には、「思考のスピードに手が追いつかない」という方が多くいます。私もその一人です。頭の中では素晴らしい物語や伝えたい思いが嵐のように渦巻いているのに、キーボードに向かうと、その思考が指先で詰まってしまうのです。
この「詰まり」を一気に解消してくれたのが、「喋るだけでブログの下書きが完成する」というスタイルでした。
散歩しながらの「独り言」が記事になる魔法
私の執筆スタイルは、少し変わっています。 机には向かいません。外に出て、散歩をします。
歩くリズムに乗ると、脳の血流が良くなり、アイデアが自然と湧いてきます。 そこで、ポケットからボイスレコーダーを取り出し、思いついたことをそのまま喋るのです。
「えーっと、今日は学習障害のツールについて話したいんだけど。やっぱり書くのって辛いよね。でもさ、喋るのなら楽なんだよ……」
こんなふうに、支離滅裂でも、「あー」とか「えー」が入っても構いません。 ただ、友人に話しかけるように、頭の中のモヤモヤを声に出して吐き出すだけ。
これが、私の執筆の9割です。
ChatGPTとの連携で「構造化されたテキスト」へ
録音した音声データは、AIが自動で文字起こしをしてくれます。 そして、ここからが現代の魔法です。その文字起こしテキストを、ChatGPTなどの生成AIに投げかけるのです。
私はいつも、こんなプロンプト(指示)を送っています。
「以下の文章は、私が散歩中に思いついたブログのアイデアを喋ったものです。誤字脱字や言い淀みが多いですが、これを読みやすいブログ記事の構成に整えて、ドラフトを作成してください。トーンは親しみやすく、ターゲットは同じ悩みを持つ人たちです」
するとどうでしょう。 あんなに支離滅裂だった私の独り言が、見出し付きの、論理的で美しい文章に生まれ変わって返ってくるのです。
誤字脱字を気にしなくていい。 漢字が書けなくてもいい。 「てにをは」がわからなくてもいい。
AIが私の「苦手」をすべて引き受け、私の「伝えたい想い」だけを抽出してくれる。 これこそが、SLDの壁を壊す革命だと感じました。
クリエイターにもおすすめ! 歌詞とメロディの同時記録
この使い方は、物語を作ったり音楽を作ったりするクリエイター気質の方にも強くおすすめします。
ふとした瞬間に、「いいフレーズ」や「メロディ」が降りてくること、ありませんか? でも、メモ帳を取り出している間に忘れてしまう……。
AIボイスレコーダーなら、ワンタッチで起動して、 「歌詞のフレーズ」を喋り、そのまま続きで「鼻歌のメロディ」を吹き込むことができます。
テキスト化された歌詞と、音声として残ったメロディ。 この両方を同時に、しかも歩きながら保存できるのは、思考が飛びやすい私たちにとって最強の武器になります。
当事者が選ぶ! おすすめのAIボイスレコーダー3選
では、具体的にどんなツールが良いのか。私が実際に使ってよかったものや、仲間の評判が良いものを厳選してご紹介します。
1. PLAUD NOTE(プラウドノート)
~スマホと一体化する、最強の相棒~
今、私が最も愛用しているのがこれです。 クレジットカードサイズの極薄レコーダーで、MagSafeでiPhoneの背面にピタッと貼り付きます。
- メリット:
- スマホと一体化しているので、「あ、レコーダー忘れた!」がありません。
- ボタン一つで録音開始。
- OpenAIの技術を使った要約機能が超優秀。マインドマップまで作ってくれます。
- 通話録音もできるので、聞き逃しが許されない大事な電話(役所や病院など)でも安心感が違います。
「いつでもどこでも、思考を逃さない」という点で、ADHD傾向のある方にも特におすすめです。
2. AutoMemo(オートメモ / ソースネクスト)
~シンプル・イズ・ベスト~
余計な機能はいらない、とにかく簡単に使いたいという方にはこれ。 画面がないタイプ(AutoMemo R)なら、本当に「録音ボタン」を押すだけです。
- メリット:
- 操作が直感的。子供でも高齢の方でも使えます。
- クラウドに自動転送され、メールで文字起こし結果が届きます。
- 日本語の認識精度が非常に高いです。
3. スマホアプリ「Just Press Record」など
~まずはお金をかけずに試したい人へ~
ハードウェアを買うのはちょっと……という方は、スマホアプリから始めましょう。 Apple Watchを持っている方なら、「Just Press Record」がおすすめ。時計に向かって喋るだけで、テキスト化されます。
まずはアプリで「喋って書く」感覚を掴んでから、専用機を検討するのも賢い方法です。
傷ついた心に寄り添う、言葉の処方箋
ここからは、テーマを少し変えて、心の話をさせてください。
便利なツールを紹介しましたが、ツールを手に入れたからといって、心の傷がすぐに癒えるわけではありませんよね。
受容までの葛藤と「なんで私だけ?」
診断を受けた27歳の時、私は安堵したと言いましたが、同時に悔しさもありました。 「もっと早くわかっていれば、あんなに自分を責めなくて済んだのに」という思い。 そして、「どうして私だけ、こんなに生きづらいんだろう」という孤独感。
特に辛かったのは、周囲の「無理解」です。
SLDやASDは、見た目にはわかりません。 だからこそ、「サボっている」「やる気がない」と誤解されやすい。 その言葉の一つ一つが、見えないナイフとなって心に刺さりました。
「助けて」と言えるようになるまでの長い道のり
私が一番苦手だったこと。それは計算でも漢字でもなく、「助けて」と言うことでした。
「できないと思われたくない」 「迷惑をかけたくない」
そんなプライドと恐怖が邪魔をして、一人で抱え込み、結果としてミスをしてさらに落ち込む……その悪循環でした。
でも、ある時気づいたんです。 「眼鏡をかけている人に、目が悪いと責める人はいない」と。
私が今日紹介したAIボイスレコーダーは、私にとっての「眼鏡」であり「車椅子」です。 テクノロジーに頼ることは、決して恥ずかしいことではありません。 「これを使うと、うまくできるんです」と提示することは、自分を守るための立派な「工夫」なのです。
「計算は苦手です。でも、スマホの電卓を使えば間違えずにできます」 「書くのは遅いです。でも、音声入力なら人一倍速く書けます」
そうやって、「できないこと」と「できる方法」をセットで伝えられるようになってから、私の世界は少しずつ優しくなりました。
最後に:あなたは一人じゃない
このブログを読んでいるあなたへ。 もしかしたら、今まさに「自分はダメだ」と布団の中で泣いているかもしれません。 お子さんの将来を案じて、眠れない夜を過ごしている親御さんもいるかもしれません。
でも、どうか自分を責めないでください。 不器用なのは、あなたが悪いわけじゃない。ただ、今の社会のシステムと、あなたの特性が少しズレているだけなんです。
そのズレは、今回紹介したようなテクノロジーや、ちょっとした工夫で埋めることができます。 そして、その「ズレ」こそが、他の誰にもないユニークな視点や、人の痛みがわかる優しさという才能でもあります。
私がこのブログを書く理由はただ一つ。 「あなたは一人じゃない」と伝えたいからです。
資産管理も、ブログ執筆も、かつての私には「絶対に無理」と思われていたことでした。 でも、38歳の今、私はこうして自分の言葉であなたに語りかけることができています。
不器用な私ですが、これからも私の失敗談や、生活の中で見つけた「工夫」、そしてありのままの日常を綴っていきます。
もし、心が疲れた時は、またこのブログに遊びに来てください。 ここは、あなたが「そのままでいい」と思える場所でありたいと願っています。
あなたの明日が、今日よりも少しだけ、生きやすい一日になりますように。
管理人のりゅうぞうでした。







