ドラム式洗濯乾燥機で人生が変わった話|ASD当事者が実感した「干さない暮らし」の威力

あなたも「洗濯」に脳を支配されていませんか?
「洗濯物、干さなきゃ」 「あ、雨降りそう。取り込まなきゃ」 「乾いたかな、確認しなきゃ」
この「〜しなきゃ」という声が、頭の中で永遠にループしていませんか?
結論から言います。ドラム式洗濯乾燥機を買ってください。
私はASD(自閉スペクトラム症)とSLD(限局性学習症)を持つ38歳、りゅうぞうです。27歳で診断を受けるまで、「なぜ自分は人より疲れやすいのか」がわかりませんでした。
その答えの一つが、「脳のメモリ不足」だったんです。
健常者の方には伝わりにくいかもしれませんが、私たちにとって「洗濯物を干す」という作業は、単なる家事ではありません。天気を予測し、時間を逆算し、干す場所を決め、取り込むタイミングを覚えておくという、複数のタスクを同時に処理する「マルチタスクの塊」なんです。
これが、どれだけ脳を消耗させるか。
今日は、計算が絶望的に苦手な私が、株式投資で築いた資産を「時短家電」に再投資して、人生を変えた話をします。
1:私の「洗濯地獄」時代
干し忘れ、取り込み忘れ、そして妻の溜息
正直に告白します。
私は洗濯が「できない」側の人間でした。
「できない」というより、「覚えていられない」が正確です。
洗濯機のスタートボタンは押せます。問題はその後。
- 洗濯が終わったことを忘れて、洗濯槽の中で服が臭くなる
- 干したことを忘れて、夕立でびしょ濡れになる
- 取り込んだことは覚えているのに、畳まずに山積みになる
妻には何度も「また忘れたの?」と言われました。
あの溜息の音、今でも耳に残っています。
ASDの私にとって「マルチタスク」は天敵
ここで少し、私の障がい特性について説明させてください。
ASD(自閉スペクトラム症)とは、社会的コミュニケーションや対人関係に困難があり、特定のことへの強いこだわりや感覚過敏などを特徴とする発達障がいです。
私の場合、特に苦手なのが以下の点です。
苦手なこと(私の「できない」リスト)
- 暗黙の了解を読み取ること
- 急な予定変更への対応
- 複数のことを同時に進めるマルチタスク
- 暗算や計算全般(SLDの症状)
- 「あとでやろう」を覚えておくこと
得意なこと(私の「できる」リスト)
- 興味のある分野への深い集中力
- 独自の視点で物事を捉えること
- 一度決めたルーティンを守り続けること
- 同じ悩みを持つ人の痛みに寄り添うこと
この特性を見て、ピンときた方もいるでしょう。
そう、洗濯という家事は、私の「苦手」を全部詰め込んだような作業だったんです。
2:ドラム式洗濯乾燥機という「救世主」との出会い
「干さなくていい」という革命
2022年、私は意を決してドラム式洗濯乾燥機を購入しました。
当時の私の貯金は、まだ株式投資を本格的に始める前で余裕はありませんでした。でも、「このままでは家庭が壊れる」という危機感がありました。
購入したのは、パナソニックのドラム式洗濯乾燥機。当時の価格で約25万円でした。
正直、高いと思いました。
でも今なら断言できます。この25万円は、私の人生で最も「高配当」な投資でした。
「ボタン一つで終わる」が脳にもたらす恩恵
ドラム式洗濯乾燥機の最大のメリットは、「干す・取り込む」という工程が完全に消滅することです。
導入前の洗濯フロー
- 洗濯物を入れる
- 洗剤を入れる
- スタートボタンを押す
- 終了を覚えておく(←ここで脳のメモリ消費)
- 干す場所を確保する
- 一枚ずつ干す
- 天気を気にする(←ここで脳のメモリ消費)
- 乾いたタイミングを見計らう(←ここで脳のメモリ消費)
- 取り込む
- 畳む
導入後の洗濯フロー
- 洗濯物を入れる
- 洗剤を入れる(自動投入機能付きなら不要)
- スタートボタンを押す
- 数時間後、乾いた洗濯物を取り出す
- 畳む
工程が10から5に半減しました。
でも、本当に減ったのは工程の数ではありません。
「覚えておかなければならないこと」が激減したんです。
【コラム】ASD当事者のための「ワーキングメモリ」入門
少しマニアックな話をさせてください。
「ワーキングメモリ」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、脳が情報を一時的に保持しながら処理する能力のことです。パソコンで言えば「RAM(メモリ)」に相当します。
ASDの方の中には、このワーキングメモリに特性がある人が多いとされています。私もその一人です。
具体的には、一つのことに集中すると他のことが「消えてしまう」傾向があります。
洗濯機を回したことは覚えています。でも、仕事や趣味に集中した瞬間、その記憶は脳のメモリから「追い出されて」しまうんです。
ドラム式洗濯乾燥機は、この「覚えておく」という負担をゼロにしてくれる神アイテムです。
スタートボタンを押したら、あとは数時間後に取り出すだけ。途中で「干さなきゃ」「取り込まなきゃ」と考える必要がありません。
この「脳のメモリ解放」こそが、私にとって最大の恩恵でした。
3:時短家電は「高配当株」である
計算苦手な私が資産3,400万円を築けた理由
ここで、少し私の話をさせてください。
私はSLD(限局性学習症)の影響で、計算が絶望的に苦手です。
暗算?無理です。 九九?怪しいです。 割り勘の計算?スマホアプリ必須です。
そんな私が、現在約3,400万円の資産を保有しています。そのうち約90%が株式です。
「計算できないのに投資できるの?」と思われるかもしれません。
答えは「できる」です。
なぜなら、投資に必要なのは複雑な計算能力ではなく、「シンプルなルールを守り続ける力」だからです。
私のやり方は単純です。
私の投資ルール
- 毎月決まった額を、決まったインデックスファンドに積み立てる
- 暴落しても売らない
- 計算はすべてアプリに任せる
- 10年以上放置するつもりで買う
ASDの「一度決めたルーティンを守り続ける力」が、ここで活きました。
周りが「暴落だ!売らなきゃ!」と騒いでいるときも、私は淡々と積み立てを続けました。だって、「ルールで決めたから」。
この**「こだわり」という特性が、投資では強みになった**んです。
時短家電は「自分への配当金」
さて、ここからが本題です。
私は、株式投資で得た含み益や配当金を、「自分の生活の質を上げるための再投資」に使っています。
その筆頭が、時短家電です。
なぜ時短家電を「投資」と呼ぶのか。それは、お金を払うことで「時間」と「精神的余裕」というリターンが得られるからです。
ドラム式洗濯乾燥機を例に計算してみましょう(苦手な計算は、ChatGPTに手伝ってもらいました)。
時短効果の試算
- 干す作業:1回あたり約15分
- 取り込む作業:1回あたり約10分
- 天気を気にするストレス:プライスレス
- 週3回洗濯すると、月に約12回
- 月間節約時間:(15分+10分)× 12回 = 約300分(5時間)
- 年間節約時間:約60時間
25万円で年間60時間を買ったと考えると、1時間あたり約4,166円。
これを高いと見るか、安いと見るか。
私は「破格の安さ」だと思っています。
なぜなら、ASDの私にとって、「干さなきゃ」と考えるストレスから解放される価値は、金額では測れないからです。
4:ドラム式洗濯乾燥機の選び方と使い方のコツ
おすすめ機種と選び方のポイント
ここからは、実際に購入を検討している方向けの情報をお伝えします。
2024〜2025年のおすすめ機種
- パナソニック NA-LX129D
- 価格:約35万円前後
- 特徴:洗剤自動投入、スマホ連携、温水洗浄
- おすすめ度:★★★★★
- 日立 BD-STX130J
- 価格:約33万円前後
- 特徴:AIお洗濯、乾燥しわを抑える機能
- おすすめ度:★★★★☆
- シャープ ES-X11B
- 価格:約30万円前後
- 特徴:プラズマクラスター、低振動設計
- おすすめ度:★★★★☆
選ぶときのチェックポイント
- 乾燥方式は「ヒートポンプ式」を選ぶ(電気代が安い、衣類が傷みにくい)
- 洗剤自動投入機能があると、さらに脳のメモリを節約できる
- 設置スペースと搬入経路は必ず事前確認
- 10kg以上の容量がおすすめ(まとめ洗いができる)
私の失敗談とデメリット
正直にデメリットもお伝えします。
ドラム式洗濯乾燥機のデメリット
- 初期費用が高い(20〜35万円程度)
- 乾燥NGの衣類がある(ニット、デリケート素材など)
- 定期的なフィルター掃除が必要
- 縦型より洗浄力が若干劣るという声も
特に、私が失敗したのは**「フィルター掃除を忘れて乾燥効率が落ちた」**こと。
ASDの私にとって、「ルーティンに組み込まれていない作業」は忘れがちです。
解決策として、スマホのリマインダーに「毎週日曜:フィルター掃除」と登録しました。これで忘れなくなりました。







