「計算できない」のに、なぜ3400万円貯められたのか?

「えっ、暗算できないのに投資してるんですか?」

この質問、何度聞かれたかわかりません。

正直に言います。私は九九も怪しいし、3桁の足し算は電卓がないと無理です。お釣りの計算で固まって、後ろの人に「早くしろよ」という空気を出されることも日常茶飯事。

でも今、私の資産は3400万円を超えています。

「それ、矛盾してない?」

そう思いますよね。私も最初はそう思っていました。

27歳でASD(自閉スペクトラム症)とSLD(限局性学習症・算数障害)の診断を受けた時、「これで投資なんて絶対無理だ」と諦めかけました。だって、投資って「数字の世界」じゃないですか。

でも、違ったんです。

投資に必要なのは、細かい計算能力じゃなかった。「ざっくりとした感覚」と「仕組みを作る力」だったんです。

この記事では、計算が苦手な私がどうやって資産形成してきたか、そして現在のポートフォリオを「攻め」と「守り」という感覚的な分類で公開します。

同じように「自分には無理」と思っている方へ。あなたにも、できます。


1:私のポートフォリオ全公開—「攻め7割・守り3割」の中身

まず、全体像を見てみよう

私のポートフォリオは、大きく分けて2つの部分があります。

1. 毎月積立している投資信託・ETF(約118,000円/月) 2. 保有している個別株(約2,000万円分)

合計で約3,400万円。90%以上が株式関連資産です。

「そんなに株に突っ込んで大丈夫なの?」と思われるかもしれません。

正直、私も最初は怖かったです。でも、「怖い」と「危険」は違うんですよね。ジェットコースターは怖いけど、安全バーがあれば落ちない。投資も同じで、「仕組み」さえ作れば、怖くても安全に乗っていられるんです。

毎月積立の内訳(月118,000円)

私が毎月コツコツ積み立てている銘柄を、金額が多い順に並べてみました。

順位銘柄名金額比率役割
1eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)25,000円21.2%土台(コア資産)
22244 GX USテック・トップ2020,000円16.9%攻めの成長枠
2EXE-i 全世界中小型株式ファンド20,000円16.9%攻めの分散枠
42014 IS米国連続増配15,000円12.7%守りの安定枠
52256 IS米総合債券ETF13,000円11.0%守りのクッション役
6170A SMT日本好配当12,000円10.2%守りの円資産枠
7258A SMT国内REIT厳選6,000円5.1%不動産分散
8ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)5,000円4.2%有事の備え
9ビットコイン2,000円1.7%スパイス枠
合計9銘柄118,000円100%

小見出し:個別株の保有状況(約2,000万円)

個別株は毎月の積立ではなく、タイミングを見て買っています。

  • NVIDIA(エヌビディア)
  • Astera Labs(アステラ・ラボ)
  • RBRK ルーブリック
  • RDDT レディット
  • APP アップロビン
  • ONON オン・ホールディング
  • TEM テンパスAI
  • LYFT リフト
  • PATH ユーアイパス

見ての通り、テクノロジー銘柄が中心です。これは完全に「攻め」のポジションですね。


見出し2:「攻め」と「守り」—感覚的な分類で見るとスッキリする

小見出し:細かい数字より「感覚」で捉える理由

ここで正直に告白します。

私は、自分の資産の正確な内訳を把握していません。

「え、それってヤバくない?」

いえ、むしろこれが私の戦略なんです。

SLD(限局性学習症)の私にとって、細かいパーセンテージを追いかけるのはストレスでしかない。0.5%の違いで悩むくらいなら、「だいたい攻め7割、守り3割」という感覚で十分。

大事なのは、暴落が来た時に「全部売りたい!」と思わないポートフォリオを作ること。細かい数字じゃなく、「夜、ちゃんと眠れるか」で判断すればいいんです。

私の「攻め」銘柄リスト

攻めの定義:成長性重視、値動きが大きい、配当より値上がり益狙い

積立の「攻め」枠:

  • 2244 GX USテック・トップ20(20,000円)
  • EXE-i 全世界中小型株式ファンド(20,000円)
  • ビットコイン(2,000円)

個別株すべて:

  • NVIDIA、Astera Labs、ルーブリック、レディット、アップロビン、オン・ホールディング、テンパスAI、リフト、ユーアイパス

攻めの合計:約2,200万円(全体の約65%)

小見出し:私の「守り」銘柄リスト

守りの定義:安定性重視、値動きがマイルド、配当や利息が主な収益源

積立の「守り」枠:

  • eMAXIS Slim 全世界株式(25,000円)※これはコアなので「やや守り寄り」
  • 2014 IS米国連続増配(15,000円)
  • 2256 IS米総合債券ETF(13,000円)
  • 170A SMT日本好配当(12,000円)
  • 258A SMT国内REIT厳選(6,000円)
  • ゴールド・ファンド(5,000円)

守りの合計:約1,200万円(全体の約35%)

小見出し:なぜ「攻め7割」なのか

理由1:年齢的にリスクが取れる

38歳、まだ20年以上は働ける計算です(計算できないけど、これくらいはわかる)。暴落が来ても、回復を待つ時間がある。だから攻められる。

理由2:障がい者雇用で「安定収入」がある

意外かもしれませんが、障がい者雇用って収入が安定しやすいんです。突然のクビが少ない。だから、投資では攻められる。

理由3:性格的に「守り」だけだと退屈で続かない

ASDの「興味への没頭」特性を活かすには、ワクワクする銘柄が必要。NVIDIAの決算発表、めちゃくちゃ楽しみにしてます。


計算できない私の「仕組み化」術

電卓とスプレッドシートが私の脳みそ

正直に言います。資産管理アプリなしでは、私は何も把握できません。

使っているツール:

  • マネーフォワードME:全資産を自動で集計してくれる神アプリ
  • Googleスプレッドシート:ポートフォリオの記録用(数式を入れておけば勝手に計算してくれる)
  • 証券会社のアプリ:SBI証券と楽天証券の両方を使用

ポイント:私は「計算できない」のであって、「計算させられない」わけじゃない。

昔の人は暗算で何でもやっていたけど、今はテクノロジーがある。苦手なことは機械に任せる。これが私の戦略です。

「毎月積立」という最強の仕組み

私が毎月118,000円を積み立てているのは、「考えなくていい」からです。

一度設定したら、あとは勝手に買ってくれる。相場が上がっても下がっても、同じ金額を淡々と投資し続ける。これをドルコスト平均法(専門用語解説:毎月一定額を投資することで、高い時は少なく、安い時は多く買える仕組み)といいます。

私がこの方法を選んだ理由

  • 「いつ買うべきか」を考えなくていい
  • 感情に左右されない
  • 暴落時でも「いつも通り」買い続けられる

計算できない私でも、仕組みを作れば投資はできる。これが10年かけて学んだ真実です。


ファクター投資って何?—私のポートフォリオの裏テーマ

ここからは少しマニアックな話。投資に慣れてきた方向けです。

私のポートフォリオ、実は「ファクター投資」という考え方をベースにしています。

ファクターとは? 株式のリターンを説明する「要因」のこと。学術研究で「長期的に市場平均を上回る傾向がある」と証明された特性です。

私が取り入れているファクター

ファクター名説明該当銘柄
市場ベータ市場全体の成長に乗るeMAXIS Slim 全世界株式
サイズ(小型株)小さい会社は成長余地が大きいEXE-i 全世界中小型株式
クオリティ財務が健全な会社は暴落に強いSMT日本好配当、IS米国連続増配
モメンタム上がっている株はさらに上がりやすいGX USテック・トップ20

なぜファクター投資か?

私は「銘柄選び」が苦手です。どの会社がいいか、細かく分析する能力がない。でも、「こういう特徴を持つ会社群は長期的に強い」という「パターン」なら理解できる。

これもまた、「苦手を仕組みでカバーする」という私なりの工夫です。


まとめ:「できない」は「できる」の入口だった

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

3400万円という数字だけ見ると、「すごい人なんだな」と思われるかもしれません。でも実際の私は、暗算ができない、お釣りの計算で固まる、書類の数字を読み間違える、そんな毎日を送っています。

それでも、投資はできた。

なぜなら、投資に必要なのは「計算能力」じゃなく「仕組みを作る力」だったから。

私がこの10年で学んだことを、3つにまとめます。

1. 細かい数字より「ざっくり感覚」 → 攻め7割、守り3割。これで十分。

2. 苦手なことは機械に任せる → アプリ、スプレッドシート、自動積立。テクノロジーは味方。

3. 「夜眠れるか」で判断する → 不安で眠れないポートフォリオは、自分に合っていない証拠。


同じように「自分には無理」と思っているあなたへ。

私も最初はそう思っていました。計算できないのに投資なんて、詐欺に遭うか、大損するか、どっちかだろうと。

でも、「できない」と「やり方を知らない」は違ったんです。

あなたに合ったやり方は、必ずあります。

このブログが、その「やり方」を見つける