27歳、暗闇の中でやっと見つけた「スイッチ」

こんにちは、管理人のりゅうぞうです。

突然ですが、あなたは「夕方」が得意ですか? 私は昔から、夕方がどうしようもなく苦手でした。

外が薄暗くなると同時に、なぜか心臓がざわざわする。仕事モードからリラックスモードへうまく切り替えられず、頭の中だけがフル回転してショート寸前……。そんな経験はありませんか?

実は私、27歳の時に自閉スペクトラム症(ASD)限局性学習症(SLD)という2つの発達障がいの診断を受けました。

それまでの20数年間は、まさに「暗闇の中で手探りをしている」ような感覚でした。 「なぜみんなと同じようにできないんだろう」「自分は努力が足りないダメな人間なんだろうか」。そんなふうに自分を責め続け、見えない壁にぶつかり続ける日々。

けれど、27歳で診断名がついた時、私が感じたのはショックではありませんでした。 「やっと、理由がわかった」 肩の荷が降りるような、深い安堵感。それは私が「私として生きていく」ための再スタートの瞬間でもありました。

障がいがあるからといって、全てができないわけではありません。 苦手なことは確実にあります。私は計算や文字を書くこと、そして「見えないリズム」を作ることがとても苦手です。 でも、興味のある分野への深い集中力や、独自の視点で物事を捉えることは得意です。

今日の記事は、そんな不器用な私が試行錯誤の末に見つけた、「生活のリズムをテクノロジーに任せてしまう」というライフハックのお話です。 特に、私と同じように「気分の切り替え」が苦手な方や、在宅ワークでオンオフの境目がなくなってしまっている方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

1. なぜ「夕方」にメンタルが崩れるのか?

私たち発達障がいの当事者の中には、「感覚過敏」を持っている人が少なくありません。 蛍光灯の白い光が目に突き刺さるように痛かったり、少しの音で集中が途切れてしまったり。

特に在宅ワークや家事をしていると、朝から晩まで「真っ白な照明」の下で過ごしがちです。 人間の体は本来、太陽の光に合わせて体内時計を調整しています。しかし、夜になっても昼間のような白い光(ブルーライト)を浴び続けていると、脳が「まだ昼だ! 頑張らなきゃ!」と勘違いをしてしまいます。

これが自律神経を乱す大きな原因です。 結果として、夜になっても眠れない、あるいは夕方になるとガス欠のように動けなくなる……という悪循環に陥ります。

「わかってはいるけど、いちいち電気を消したり、照明を調整するのは面倒くさい」 そう、ここが最大のハードルです。 「面倒くさい」ことは、続きません。 特に私たちのように、ひとつのことに集中すると周りが見えなくなるタイプにとって、こまめな調整は至難の業です。

そこで私が導入したのが、「照明の自動化」でした。

2. 私の相棒、「SwitchBot」との出会い

私が導入したのは、『SwitchBot(スイッチボット)スマート電球』です。 これ、ただスマホで操作できるだけの電球ではありません。「時間」や「条件」に合わせて、勝手に色や明るさを変えてくれる優れものです。

私がやったことはたった一つ。 「夕方18時になったら、部屋の照明を自動で『夕焼け色』に変える」 という設定をしただけです。

これだけで、生活が劇的に変わりました。

実際の変化

17時59分までは、作業に集中するための白い光(昼光色)です。 そして18時00分。 私が何もしなくても、部屋の照明がふわーっと暗くなり、温かみのあるオレンジ色(電球色)に切り替わります。

この「視覚的な強制力」は絶大です。 「あ、もう夜なんだ」と脳が直感的に理解します。 張り詰めていた神経が、オレンジ色の光に包まれることで、「もう戦わなくていいんだよ」と言われているように緩んでいくのがわかります。

3. おすすめアイテム:これさえあれば「自動夕焼け」が作れる

ここで、私が実際に使っているおすすめのアイテムを紹介します。 高価なシステムを組む必要はありません。電球を変えるだけで、あなたの部屋も今日からスマートホームです。

① SwitchBot スマート電球(E26口金など)

【ここがおすすめ】

  • コスパ最強: フルカラー対応なのに、他社製品より手頃な価格です。
  • アプリが使いやすい: 直感的に操作できるので、機械が苦手な方でも安心。
  • ハブとの連携: 別売りのハブを使えば、外出先からも操作可能。

まずは、よく過ごす部屋(リビングや書斎)の電球をひとつ、これに変えてみてください。

② SwitchBot ハブ2

【ここがおすすめ】

  • 温湿度計つき: 室温の管理も苦手な私にとって、温度が見えるのはありがたい機能。
  • リモコンをまとめる: テレビやエアコンのリモコンもこれ一つに集約できます。「リモコンどこいった?」と探す時間が人生から消滅します。

③ 【余裕があれば】Philips Hue(フィリップス ヒュー)

予算に余裕があるなら、Hueシリーズも素晴らしいです。光の質感が非常にリッチで、まるで高級ホテルのような雰囲気を作れます。ただ、最初はSwitchBotで十分その効果を体感できるはずです。

4. 計算嫌いの私が変身する「夜の投資家モード」

さて、部屋がオレンジ色になった後、私は何をするか。 ここからが、私の「得意」を活かす時間です。

照明が落ちつき、自律神経が整った状態で、私はゆっくりとコーヒー(夜なのでカフェインレス)を淹れます。 そして、パソコンの画面に向かい、米国市場のニュースや株価のチャートをチェックし始めます。

私はSLD(限局性学習症)の特性で、暗算や複雑な計算、文字を書くことが極端に苦手です。 学生時代は、算数の授業が恐怖でしかありませんでした。 しかし、不思議なことに「資産運用」や「チャートの分析」には、時間を忘れるほどの深い集中力を発揮できます。

テクノロジー(Excelや計算アプリ、分析ツール)が私の「苦手(計算)」を補ってくれるおかげで、私は純粋に「得意(分析・予測)」な部分だけに没頭できるのです。

夕焼け色の部屋で、コーヒーの香りに包まれながら、NVIDIAや新興テック株の動向を追う。 この時間は、私にとって単なる投資の時間ではありません。 「できないこと」に苦しむ自分から、「できること」を楽しむ自分へと戻るための、大切な儀式なのです。

「18時に部屋がオレンジになる」 たったこれだけのスイッチが、私を「混乱した当事者」から「冷静な投資家」へと変身させてくれます。

5. 具体的な設定レシピ(SwitchBotアプリ編)

「難しそう……」と思ったあなたへ。 大丈夫です。設定はとてもシンプルです。

  1. SwitchBotアプリを開く
  2. 「オートメーション(シーン)」を選択
  3. 条件を設定: 「スケジュール」→「18:00」(または「日の入り」を選択)
  4. アクションを設定: 対象のスマート電球を選び、「色温度」を一番左(オレンジ)、「明るさ」を50%〜70%に設定。

これだけです。 もし可能なら、「フェード時間」を設定できる機種であれば、15分くらいかけてゆっくり色が変化するようにすると、より自然に体が馴染みます。

6. 最後に:「あなたは一人じゃない」

私がこのブログを書いている理由はただ一つ。 「あなたは一人じゃない」と伝えたいからです。

かつての私のように、診断がつかずに苦しんでいる方。 診断されて間もなく、「これからどう生きればいいのか」と戸惑っている方。 そして、そんな当事者を支えようと奮闘しているご家族の方へ。

私たちの生活には、どうしても「苦手」や「生きづらさ」がつきまといます。 でも、現代にはその苦手をサポートしてくれる便利なテクノロジーがたくさんあります。 スマート電球ひとつで、苦しかった夕方が、待ち遠しい夜に変わることもあるのです。

私の失敗談や、生活の中で見つけた小さな「工夫」、そしてありのままの日常を綴ることで、少しでもあなたの心が軽くなるヒントになれば嬉しいです。

不器用な私ですが、これからも「苦手」を「工夫」で乗り越え、「得意」を伸ばす生活を発信していきます。 どうぞ、ゆっくりしていってくださいね。